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ハンガーの塗料

■『ハンガーの塗料』

ショッピングモールやファッションビルに行くと、各ショップ内装やブランドイメージに合わせた様々な仕上げのハンガーを使用されていることに気づかされます。アパレルハンガーにとって「色」は最も重要な要素かもしれません。
私たちの身の回りには、塗装されたモノに溢れています。中田工芸で製造しているハンガーも塗装された製品がほとんどです。塗装する事で、木の表面を保護し洋服に対して優しい表面に仕上げる事が出来ます。そして見た目を色、ツヤなどで変化を加える事で製品の価値を高める事が出来ます。お客様から、塗料の種類や色移りなどの質問をされる事があります。今回は、知られているようで知らない塗装、特に塗料のことを少し踏み込んでお話しします。

ハンガーの塗料

■塗料の種類
塗料には様々な種類があります。その中で木製品の塗料を分けると大きく4つに分かれます。
代表的な塗料で見ると

1.天然樹脂塗料…柿渋、漆など
2.繊維素塗料 …ラッカー
3.油性塗料  …キシラデコール、オスモなど
4.合成樹脂塗料…ポリエステル、ポリウレタン (水性ウレタン塗料も含む)
その他   …UV硬化塗料など

その中で、中田工芸は
4.合成樹脂塗料のポリウレタン塗料の2液型を主に使用しています。

ハンガーの塗料

■ポリウレタン塗料の2液型とは 専門的に言うと 水酸基(-OH)を沢山持ったポリオールと、イソシアネート基(-NCO)との反応で形成される樹脂、つまり、化学反応によって作られる塗装の膜だという事です。
最大の特徴は塗膜性能のバランスが非常に良い
そのため多くの、家具、床、建具や内装に用いられています。


表−1では主な塗料の性能、用途の比較を行っています。赤色のラインが使用している塗料です。△や×が無いのが分かると思います。特に耐久性は、他の塗料よりも一歩抜き出ています。非常に全体的にバランスが取れ、扱いやすい塗料なのです。水や、シンナーなどの溶剤、熱や、曲げなどにも強く、色移りなどの心配もほとんどありません。「ハンガーは、洋服(商品)に直接触れる、唯一の備品です。大切な商品を美しく、そして安全にディスプレイするために、ハンガーの塗料にも最適なものをお選びしております。」

ハンガーやディスプレイ用品

また中田工芸の塗装部門では、なんと現在9,100色の色を取り扱っています。お店の雰囲気に合わせた色でハンガーやディスプレイ用品や什器も製作可能です。一本一本丁寧に手作業で塗装しているので、機械塗装では出来ない「しっかりと木目を出す」塗装方法や複雑な形状のハンガーや什器を「均一」に塗装する事などが可能です。サンプルとなる色をお預かりし新色として作る事も可能です。新色をお求めのお客様に満足を届ける為、各工程の熟練作業員が何回もミーティングを行い、少しでも理想に近づけるよう心がけています。

色によってブランド認知力が80%アップするといわれています。色には、デザインの意味やメッセージを伝える力があり、ハンガーもブランドカラーに揃えることで その効果は向上します。ブランドイメージに合わせて、店内ディスプレイを揃えてみませんか。